2.膠原病に含まれる病気

Q:関節リウマチで体が熱っぽく感じるのはリウマチ熱ですか?

A:いいえ。リウマチ熱と関節リウマチとは全く別な病気です。(P. 200〜203)

Q:皮膚筋炎の人は全身性エリテマトーデスになりやすいのですか?

A:確かに膠原病の患者さんではいくつかの膠原病の症状を合わせ持つ場合があるのは事実です。それをオーバーラップ症候群といいます。しかしそれは皮膚筋炎として治療を受けている患者さんが全身性エリテマトーデスになる確率が高いという意味ではありません。

Q:シェーグレン症候群はどんな膠原病を合併しやすいのですか?

A:シェーグレン症候群はそれ単独のこともありますが、他の膠原病特に関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、混合性結合織病、強皮症に合併することがあります。またいわゆる膠原病には分類されませんが慢性甲状腺炎という甲状腺の病気や、原発性胆汁性肝硬変という肝臓の病気や、間質性腎炎という腎臓の病気などを合併することもあります。いずれも適切な治療法のある病気ですのでそういった合併があるかどうかを診断するための検査が必要となります。血液や尿の検査で診断の手がかりが得られます。