使い捨てカイロなどによる低温やけどにご注意

“やけど”というと普通は熱湯や火が原因ですが、寒くなってくると多いのが低温やけどです。

40℃〜60℃くらいの温度のものでも、長時間、同じところにあてていると、やけどの原因となります。よくあるのは、使い捨てカイロを腹巻きやコルセットに入れて背中にずっと当てていたような場合です。他には、トイレの温熱便座に座って寝てしまって太股の裏側をやけどしたとか、肩こりなどに使われる発熱シートを貼ったまま寝てしまってやけどしたとか、パネル型ヒーターに触ってやけどしたなどの例もあります。このように、長時間、同じところに、しかも圧迫してあてているとやけどになります。普通のやけどと違って、低温やけどは皮膚の深部まで損傷が達することが多いのが特徴です。表面は赤くなっているだけでも、ヒリヒリするようだったらやけどとしての治療の対象です。

治療は、普通のやけどと同じで、まずは冷やすことです。そしてやけどの程度に応じて軟膏などの処置を行います。治療期間はやけどの深さによって異なりますが、2週間くらいかかることもあります。

一番大切なことは予防です。使い捨てカイロの場合でも、こまめに位置をずらしてあてるようにするとよいでしょう。一カ所にずっとあてることは避けましょう。

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