心肺蘇生法(日本医師会“あなたにもできる心肺蘇生法”を改変)

意識のないときは

A(Airway):気道確保

気道確保とは空気ので入りする通路を確保(開く)ことであり、心肺蘇生法で最も大切なことです。患者さんを仰向けに寝かせ、患者さんの頭の左側に座り、右手を前額部から前頭部にあて、左手の人差し指と中指を下あごの先の骨の部分にあてて、あごを持ち上げ、気道を確保します。患者さんの呼吸の際に、舌が絡まったり、痰が絡んだりすることのないようにします。

呼吸をしていないときは

B(Breathing):人工呼吸

人工呼吸をするためにはまず、気道を確保し、患者の鼻を前額部においた手(右手)の親指と人差し指でつまみ、口を大きく開いて患者の口を覆い、息を吹き込みます。胸部が動くのを確かめながら、まず2回の人工呼吸を行い、その後は5秒に1回の割合で繰り返します。乳幼児では口と鼻と同時に覆います。

脈が止まっているときは

C(Circulation):心臓マッサージ

胸骨の下半分に両手を重ねておき、体重を利用して、1分間80〜100回くらいで胸骨を圧迫します。救助者が二人いる場合は、一人が心臓マッサージをし、もう一人が人工呼吸をします。心臓マッサージ5回に人工呼吸1回の割合で続けます。救助者が一人の場合は人工呼吸2回と心臓マッサージ15回を交互に繰り返します。

そして、一刻も早く、救急隊が到着できるよう準備を進めて下さい。救急車を要請したら、救急車の進入や、救急車への搬送を妨げるような障害物は移動しておきましょう。

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