インフルエンザの「型」ってなに?

平成23216日 学校保健委員会にて

今日は、ちょうど今流行しているインフルエンザのことをお話しします。皆さんはインフルエンザにいくつか型があることをご存じでしょうか。A型とB型があります。C型というのはありません。

それでは、現在、流行しているインフルエンザの型は何かというと、

といわれています。病院の検査でわかるのは、A型かB型かまでなので、同じA型でも新型とA香港型とは区別はつけられません。

ところで、2009年秋から2010年春頃まで流行したのは「新型」インフルエンザが流行しました。皆さんの多くもかかってしまったことでしょう。ここふじみ野市立福岡小学校の統計があります。2009年秋から2010年1月にかけてインフルエンザで学校を休んだお友達がたくさんいました。だいたい全校生徒の40%くらいです。これは学校が冬休みの間は含まれていませんから、半数近くのお友達は「新型」インフルエンザにかかったことになるだろうと思います。

そこで、質問をします。去年、インフルエンザにかかった人は手を挙げてください。では、そのうち今年もインフルエンザになった人は手を挙げてください。一人だけですね。去年インフルエンザにかかった人は今年はかかっていないようですね。これはなぜでしょう。

今、「免疫」という言葉を言ってくれたお友達がいました。その通りです。免疫がある、とはどういうことでしょうか。

一度かかったら二度とかからない病気があります。たとえば、はしか、みずぼうそう、おたふくなどです。これは一度かかると二度かかりません。インフルエンザは残念ながらそうではありませんね。

二度とかからない条件があります。大きく二つあります。

インフルエンザウイルスは年々少しずつ変化するのです。でも、去年の新型インフルエンザは今年はまだそれほど変化していないらしく、去年の新型にかかった人は免疫が効いていて、今年はかからないということなのです。でも、今年はA香港型とB型がはやっていますので、去年かかっても、今年それらにかかってしまうことはあります。

では、新型って何が違うのかというと。インフルエンザウイルスは年々変化しますが、その変化はわずかなものです。ところが、何十年かに一回、今までになかった型のウイルスが現れて、大流行を起こすのです。それが新型インフルエンザというわけです。

今までになかった型(新型)に対しては、ほとんどの人は免疫を持っていない(かかったことがない)ので、多くの人がかかってしまうのです。特にかかりやすい人からかかりますから、まずお子さんがかかります。ちょうど、小学生のみんながそうです。そして、春になって流行は一次静まりますが、冬になってまた流行します。そのときには今までかかっていなかった人がかかり始めますから、今度は大人が多くかかることになり、今インフルエンザにかかる人には大人が多い,というのはそういう理由からなのです。

では、過去に「新型」インフルエンザはどんなものがあったのでしょうか。

このような新型インフルエンザが発生すると,世界的大流行=パンデミックを起こすのです。

インフルエンザにかかったときの注意をまとめましょう

<質疑応答>