ふじみ野市「元気・健康フェア」のご報告

2015年6月7日(日)にふじみ野市創立10周年を記念したイベント「元気・健康フェア」が開かれました。
その中で、健康ワンポイントのコーナーを担当いたしました。30分のコーナーでしたので、今回はクイズで楽しみながら学んで頂こうと思い、準備いたしました。ここに当日使ったスライドを公開します。


ふじみ野市医師会のホームページができました。各医療機関の夏休みなども掲載する予定です。http://fujiminoshi-ishikai.jp/index.html



 あまり難しく考えないようにしましょう。

カロリーゼロというのは嘘ではありません。スポーツドリンクも意外とカロリーはありますね。




人工甘味料について、いろいろ懸念事項はありましたが、それほど心配することはなさそうです。上手に使うようにしましょう


実際にはケーキのカロリーは結構高いので、80kcalというとほんのひとくちにしかなりません。

体の中に糖分が入ってくると、血糖値が上がらないようにする働きをするのがインスリンというホルモンです。インスリンの出が悪かったり、出ていても効きが悪かったりして血糖値が上がってしまう病気が糖尿病です。インスリンは血糖値を下げるのに大切なホルモンですが、一方で成長ホルモン様の作用があり、脂肪の沈着を増やす作用があります。インスリンが多く出ることで脂肪が付きやすくなって肥満の原因となります。

グラフにするとこうです。お菓子を食べたときの方がインスリンがたくさん出ます。これによって脂肪が付きやすくなり、肥満につながります。

その観点からは、同じ食事でも、よりゆっくり食べた方がインスリンの出は少なくてすみ、肥満になりにくいということになります。


これは結構難しい問題です。実は医者向きの問題をちょっと変えただけの問題です。

運動も大事ですが、体重を減らす近道は食べる方を減らすことです。

運動の消費カロリーは少ないですが、体の中で様々なよい効果をもたらします。

ここでちょっと、食育に関連したお話しを。
子供のころから肥満だと大人になっても肥満になる可能性が高くなります。大人の肥満はいわゆるメタボであり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクになります。しかし、子供のころ肥満でも、45歳までに肥満を克服できればそれらのリスクは高くはならないそうです。

こういう研究もあります。したがって、子供のころ太っていても、大人になるまでに肥満を解消できれば、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクファクターとなる病気にならなくてすみます。


これも実は難しい問題です。


ここに書いた22~30 mEq/lという塩分の濃さはスポーツドリンクにほぼ一致します。これをのどが渇いたら飲む、という程度で大丈夫です。前もってがぶがぶ飲む必要はありません。また、途中でもがぶがぶ飲みすぎるのはかえってのどの渇きが増し、低ナトリウム血症になりやすくなるといわれています。低ナトリウム血症になると脳にも影響します。




まず、○時間寝なくちゃ、と考えるのはやめましょう。日中眠くて困ることがなければ睡眠時間は足りているのです。昼寝もあまり寝過ぎると夜の睡眠に影響しますが、午後3時以前の30分以内の昼寝なら夜の睡眠には影響しないといわれています。コーヒーを飲む人は少ないかもしれませんが、夕飯と一緒にお茶を飲む人は多いようです。このお茶に含まれるカフェインが安眠を妨げることがあります。夕方以降はお茶やコーヒーは飲まないようにしましょう。



胃がんリスク健診では、胃がんを見つけるのが目的なのではなく、内視鏡による胃がん検診を定期的に受けるべきなのは誰かと知る目的で行われるのです。A群だった人も胃がんになる可能性はゼロではありません。



4人に一人が後期高齢者という社会になるといわれています。では、どうしたらいいか。まずは、高齢者が元気でいてもらうことです。病気になりにくい生活を送り、病気は早めに見つけて治すようにしましょう。

今年、「元気・健康都市宣言」をしたわけですが、今回のようなイベントに参加することももちろん重要ですし、日ごろからの自己管理が必要です。すぐに効果が表れることではありませんが、気長に取り組んでいくようにしましょう。


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