2013〜2014年シーズンのインフルエンザ予防接種について
当院では、2013年10月1日より、今シーズン(2013/14)のインフルエンザ予防接種を開始しました。
インフルエンザワクチンの効果は、接種後2週間程で現れ、約5か月持続するといわれています。
過去のインフルエンザ流行状況を見ますと流行のピークは、第4週(1月末)〜第10週(3月上旬)が多いようです(国立感染症研究所のホームページ、インフルエンザ過去10年の動向より)。流行は12月には始まりますので、年内に受けておくのがよいと考えられます。
今シーズンのインフルエンザワクチンには、A/カリフォルニア/7/2009、A/テキサス/50/2012、B/マサチュセッツ/2/2012株が含まれています。つまり、予測されるインフルエンザA型2種類とB型1種類の株に対するワクチンとなっています。
インフルエンザ予防接種は、生後6か月以降のお子さんから高齢者まで、妊娠中の方も含めて接種の対象となります。特に、呼吸器疾患、心疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患などの慢性疾患をお持ちの方や、透析中、免疫抑制剤の投与中などの方は接種をお勧めします。
インフルエンザ予防接種の効果は”100%”ではありませんが、発病予防、重症化予防に効果があります。100%の有効率ではないわけは、ワクチン自体が生ワクチンではなく、不活化ワクチンであることや、実際に流行したインフルエンザウイルスの型が、ワクチンの型と一致しなかったなどの要因が関係しています。しかし、厚生労働省の研究班の調査で、65歳以上の健康な方に対する予防接種の効果は、”45%の発病を阻止し、80%の死亡を阻止する、”というものです。つまり、予防接種を受けていてもかかってしまうことはあります。しかし、かかっても重症化は免れる可能性が高い、ということは言えます。
このホームページでも、下記でインフルエンザワクチンについて紹介させて頂きました。