ノロウイルス感染症についてー予防と治療ー

ノロウイルス感染症とは

嘔吐、下痢を起こす感染症です。このウイルスの特徴は、食べ物から人に感染する経路と、人から人へ感染する経路の二通りがある点です。感染症の症状としてはそれほど重篤なものではありませんが、抵抗力の低下した老人や乳幼児に感染すると、脱水を起こすことがあり、注意が必要です。

食べ物から感染する場合、原因となる食品は、カキなどの貝類で、十分加熱していなかった場合問題となります。基本的には生ガキにはノロウイルスが存在すると考えた方がいいそうです。少量なら問題ないかもしれませんが、生ガキをたくさん食べたような場合は要注意ということになります。「加熱加工用カキ」は必ず加熱することが必要です。また、「生食用カキ」でも、必ず加熱(後述するように85℃以上で1分間以上の加熱)したものを食べるようにしましょう。

症状

吐き気、嘔吐、下痢が主症状。発熱はあまり見られません。だいたい1〜2日で回復しています。

治療

特効薬はありません。症状に応じて、整腸剤や吐き気止めなどを使います。食事や食べ物が摂れなければ点滴が必要になることもあります。

予防

食品からの感染の予防と、人から人への二次感染の予防が必要です。

  1. 食品の加熱
  2. 手洗い

<参考文献>

ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A(厚生労働省ホームページより)

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