当院の禁煙外来について

喫煙習慣から抜け出すのはなかなか大変なようです。タバコが体に悪いとは分かっていても、なかなかやめられないのです。これは、一種の薬物中毒であって、気合いや根性だけでやめるのは相当な意思が必要だからなのです。現在、禁煙を助ける薬が2種類あります。当院では、そのような禁煙補助薬を使って、禁煙の支援をします。
ただし、禁煙外来を保険診療で受診するためには、次の4点を満たしていることが必要ですのでご了承ください。

  1. 直ちに禁煙しようと考えていること
  2. ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)(下記参照)で5点以上のニコチン依存がある
  3. ブリンクマン指数(一日の喫煙本数x今までの喫煙期間(年))が200以上であること
  4. 禁煙治療を受けることを文書により同意していること(下記のような用紙を外来で記載していただきます)

そして、禁煙外来は初診時から12週間までと決まっています。それ以降は受けられませんので、ご了承ください。つまり、チャンスは1回だと思ってください。軽い気持ちで禁煙してうまくいく人もいますが、その場合、再喫煙(数か月、数年して再び吸ってしまう)してしまうケースが多いようです。本当に止めようと思って、自己流でやってみたけどうまくいかない、という状態でいらっしゃるのがいいようです。(ちゃんとデータをとったわけではなく、私の印象ですが)

月曜、水曜、金曜の午前、午後、または、火曜、土曜の午前に禁煙外来を行っています。といっても特別な外来診察室があるわけではなく、普段の外来診療の中で行っています。特に予約制などにはしておりませんので、日によっては待ち時間が長くなるかもしれませんがご了承ください。

ちなみに、私自身は喫煙歴はないので、禁煙のつらさを身をもって体験したというわけではありません。(時々患者さんから聞かれるので・・・)

禁煙に成功するというのはなかなか大変だと思いますが、それによって健康な体を手に入れることができます。禁煙に成功した方のお話では、禁煙の成功は大きな自信にもなるようです。


ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

   設問内容  はい 1点 いいえ 0点
問1  普段の本数以上に、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか    
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか    
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてたまらなくなることがありましたか    
問4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにく、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)    
問5 禁煙したり本数を減らしたときに問4でうかがった症状があり、それを消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか    
問6 重い病気にかかったときに(風邪やインフルエンザで寝込んだとき、咳が長引いているとき、入院した時など)、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか    
問7 タバコは健康のためによくないとわかっていても、吸うことがありましたか    
問8 タバコのために自分に精神的問題(イライラ、キレやすい、うつなど)が起きていると感じますか。そして、それでもタバコを吸ってしまうことがありましたか。    
問9 自分はタバコに依存している(タバコがないと落ち着かない、普通に仕事ができないなど)と感じることがありましたか    
問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか(本来なら出席すべき会だったのに、その会がタバコの吸えないお店で開かれるので行かなかった、あるいは、出張の機会があったが長時間飛行機に乗らなければならず、タバコが吸えないので行かなかった、など)    
     合計       点


禁煙治療を受けることの同意書



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