学生さんのためのページ 看護学生編

1999年、静岡県東部看護専門学校で“膠原病、アレルギー疾患”の講義を担当したときのテストです

問題1 次の疾患のうち、アレルギーが原因でないものはどれか
a 胃癌
b 花粉症
c アナフィラキシーショック
d 気管支喘息
e じんましん

答え:a

問題2 じんましんの患者さんに勧めてはいけないものはどれか
a 飲酒
b 解熱剤をできるだけ使わないようにする
c 過労、ストレスを避ける
d 毎日の食事内容を確認するよう心がける
e 皮膚をかかないようにする

答え:a

問題3 次のアレルギー疾患、アレルギー反応のうち血清中の抗体によって起こるものではないものはどれか
a 花粉症
b 橋本甲状腺炎
c ツベルクリン反応
d ループス腎炎
e アナフィラキシーショック

答え:c

問題4 アレルギーの検査で正しいのはどれか
a これから投与しようとする抗生物質のアレルギーがないか確かめるため、血液中の好酸球数を測定した
b 抗生物質のアレルギーがないか確認するため、皮内反応を行い、紅斑の大きさの測定を2日後に行い判定した。
c 抗生物質のアレルギーがないか確認するため、皮内反応を行い、紅斑の大きさの測定を15分後に行い判定した。
d 抗生物質のアレルギーがないか確認するため、パッチテストを行い、紅斑の大きさの測定を2日後に行い判定した。
e 抗生物質のアレルギーがないか確認するため、パッチテストを行い、紅斑の大きさの測定を15分後に行い判定した。

答え:c

問題5 アレルギーの治療で正しいのはどれか
a じんましんの治療にはアスピリンが使われる。
b 花粉症の治療にはステロイドの大量投与が行われる。
c 気管支喘息の治療には内服治療だけがおこなわれる。
d じんましんの治療には抗ヒスタミン薬が用いられる
e アナフィラキシーの治療には軟膏が使われる。

答え:d

問題6 入院中の患者さんが頭部CT検査(造影剤使用)を受けて、部屋に戻った頃から気分不快を訴え、冷や汗をかいている。次のうち適切な判断と処置はどれか。
a 低血糖症状なのですぐに食事をさせた
b 冷や汗をかいているのは、これから高い熱が出る前兆なので、電気毛布で暖めた。
c CTで放射線を浴びたための放射線障害であり、安静にすれば治ると説明し、安心させる。
d 造影剤のアレルギーかもしれないので、バイタルサインのチェックを行い、すぐに担当医に連絡する。
e 前日食べた病院の食事による食中毒の可能性が高いので、すぐに栄養課に連絡し、食品の衛生を徹底させる。

答え:d

問題7 アナフィラキシーショックの患者さんの処置のために用意する必要性の最も低いものはどれか
a 点滴セット
b 気管内挿管チューブ
c ステロイド
d 酸素
e ギブス

答え:e

問題8 花粉症について正しいのはどれか
a スギ花粉の飛散時期は2月から5月である
b 花粉症の原因で最も多いのはヒノキ花粉である
c 日本人で花粉症の人口は減り続けている
d 花粉症は日本人の三大死因の一つである
e 花粉症は「型アレルギーである。

答え:a

問題9 全身性エリテマトーデスについて正しいのはどれか
a 遺伝性の疾患である
b 男性に多い
c 関節の腫れ、変形を来す
d 患者さんは直射日光を避けるべきである
e 治療にはカルシウム拮抗薬が用いられる

答え:d

問題10 慢性関節リウマチについて正しいのはどれか
a すべての患者さんで関節の変形がみられる
b 握力は病気の活動性の判定に重要である
c 薬に頼らず、食事療法で治すべきである
d 肺の合併症はまれである
e 関節の変形を来す前に、早期に手術を行い人工関節にするべきである

答え:b

問題11 強皮症について正しいのはどれか
a 舌小帯が短縮し、巨舌となる
b 皮膚硬化は四肢の近位から始まる
c レイノー現象を伴うことが多い
d 下痢、便秘などの消化器症状の合併はまれである
e 手指の変形はまれである

答え:c

問題12 皮膚筋炎、多発性筋炎について正しいのはどれか
a 半数以上の患者に悪性腫瘍が合併する
b 皮膚筋炎に特徴的な皮疹は蝶形紅斑である
c 筋力低下は近位筋に著明である
d 治療早期から運動療法を取り入れ、リハビリを行う
e 肺病変の合併はまれである

答え:c

問題13 シェーグレン症候群について正しいのはどれか
a ドライアイ、口腔乾燥が主症状である
b 他の膠原病の合併はまれである
c 肺病変の合併はまれである
d 唾液の分泌が少なくなるので虫歯にはなりにくい
e 女性患者の場合、出産はあきらめなければならない

答え:a

問題14 膠原病の治療薬について正しいのはどれか
a ステロイドは強力な抗炎症作用を有するとともに、胃粘膜保護作用も有している
b ステロイドにより症状が軽快したら、服薬はすぐにやめた方がよい
c ステロイド服用中は、糖分を中心に十分な栄養をとった方がよい
d ステロイド服用中でも投与量によっては授乳は可能である
e 免疫抑制剤使用中は風邪はひきにくい

答え:d

問題15 慢性関節リウマチ患者の関節保護について正しいのはどれか
a 重いやかんやなべはできるだけ指先でつまむようにして持った方がよい
b できるだけ動かさないでいる方がよい
c 翌日まで関節が痛むくらいの運動を続け、鍛えた方がよい
d 一日2回くらい、関節を最大可動域まで動かす
e 鞄はショルダーバッグよりハンドバッグの方がよい

答え:d

問題16 慢性関節リウマチ患者の関節痛に対する処置として正しいのはどれか
a 関節が腫れ、熱を持っているときはよく動かす方がよい
b 関節の腫れが引いてきたら添え木を当てて関節を動かさないようにし、変形を避ける
c 関節の腫れがある時期から積極的にリウマチ体操を行う
d 軟膏や湿布は効果がない
e リウマチ体操は、医師の指示のもと開始する

答え:e

問題17 全身性エリテマトーデスの患者さんへの指導内容として正しいのはどれか
a 子供にも遺伝するので、子供もすぐに入院させるように指導する
b 日光浴を勧める
c 妊娠、出産は危険なので子供はあきらめさせる
d 退院したらすぐに仕事に復帰してもよい
e 寛解期であれば軽い運動は可能である

答え:e

問題18 強皮症患者さんへの指導内容として正しいのはどれか
a タバコをすっている場合はやめさせる
b 寒さに慣れるよう鍛えさせる
c 冷水による水浴びを勧める
d 夏の夜はできるだけクーラーを効かせて寝るようにする
e 指先にできた傷やささくれは自然にすぐ治るから心配ないと教える

答え:a

問題19 シェーグレン症候群の患者さんへの日常生活指導で正しいのはどれか
a めがねよりコンタクトレンズの方がよい
b 香辛料のよくきいた食事をとり、味覚を刺激した方がよい
c うがい、歯磨きをして口の中を清潔に保つ
d 点眼薬は、目が充血するくらいスキッとする刺激性のものを使う方がよい
e 治る病気ではないので定期的に病院に行く必要はない

答え:c

問題20 膠原病の治療について正しくないのはどれか
a 患者と医師だけでなく、家族、看護婦、訪問看護、理学療法士、ヘルパーなど多くのスタッフの協力が重要である
b 高校生の女の子が全身性エリテマトーデスと診断されたが、まだ未成年なので病名は告知せず、親に薬だけ取りに来させている
c 魚の脂が膠原病の治療上効果があるといわれている
d 笑うことは膠原病の治療に効果があるといわれている
e 患者自身が会社に病気のことを報告し、勤務時間の短い、デスクワークが中心の仕事に内容を変えてもらった。

答え:b

問題21 あなたの友人が全身性エリテマトーデスだと診断されました。とても怖い病気だと思い、不安になって、看護学生であるあなたに相談してきました。どんなことをアドバイスしてあげますか。

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