座薬の使い方
解熱剤や吐き気止めとして使われる薬に座薬があります。使ったことのある方も多いと思いますが、座薬を使うときはちょっとした注意が必要です。ここにいくつか紹介しましょう。
(1)冷蔵庫から出してすぐには使わない
冷蔵庫で保管するのが正しい保管方法ですが、使うときは室温に出してしばらくおいてから使ってください。その理由は座薬の先が固くなっていて直腸の粘膜を傷つける危険性があることと、座薬の有効成分が吸収されにくくなってしまうことです。だいたい1時間室温においた方がよいといわれています。
(2)半分にする方法
半分の量にして使う場合もあると思います。その場合、図のように斜めに切ってください。この場合も室温に出しておくことが大切で、カッターや果物ナイフなどで切るとよいでしょう。
(3)入れ方
入れ方にもこつがあります。滑りをよくして入れやすくするため、少し水をつけるとか、ワセリンなど軟膏やクリームを少量つけて入れるのがよいでしょう。入れるときは指で押し込みますが、指の第1関節が肛門の中にはいるくらいしっかり入れます。中途半端だと出てきてしまいます。
(4)オナラに注意
座薬を入れた後オナラをするのは“危険”です。直腸内で溶けた座薬が液状になって直腸内に残っているとオナラと一緒に出てしまいます。下着を汚すことにもなりますのでご注意を。